中英関係が悪化し続けています。英国の駐中国大使が、メディアの報道の自由を守る記事を投稿したことで、3月9日、中共当局に呼び出されました。
先日、キャロライン‧ウィルソン英国大使は、北京‧英国大使館の微信(WeChat)の公式アカウントに投稿した論説で、外国メディアによる中共政府批判は、中国を嫌っているということではないと説明しました。
これを受け、中共外務省はウィルソン大使を呼び出し、大使の投稿内容は容認できないと非難しました。さらに、「中国の政府と国民がかねてから反対してきたのは外国メディアではなく、『報道の自由』と『言論の自由』を旗印にフェイクニュースをでっち上げ、中国、中国共産党、中国の制度を悪意をもって非難する間違った行為だ」としています。
これに対して、ウィルソン大使はツイッターで次のように応えました。
「私は自分の記事を撤回しない。先日離任した駐英中国大使は、英国の主要メディアに170以上の記事を自由に掲載できた。彼がそれらを撤回しないことは疑う余地がない」
先月、中共当局は、新疆ウイグル自治区におけるウイグル人に対する迫害について一連の報道を行ったBBCワールドニュースの中国での放送を禁止しました。
これは、英国内のメディアの放送規制を行う情報通信庁(Ofcom)が、中共の国営テレビCGTNの英国内の放送免許を取り消したことに対する報復行為と見られています。
英国情報通信庁は、CGTNは中国共産党によって統制され、英国の放送法に反すると説明しています。
NTD Japanがお伝えしました。
転載 NTDTVJP
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